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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科54巻9号

2019年09月発行

文献概要

症例報告

腫瘍用人工膝関節置換術後早期に脱臼を生じた1例

著者: 渡辺丈12 鴨田博人1 米本司1 塚西敏則13 木下英幸1 石井猛1

所属機関: 1千葉県がんセンター整形外科 2千葉大学大学院医学研究院整形外科学 3筑波大学整形外科

ページ範囲:P.967 - P.971

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 大腿骨平滑筋肉腫に対する治療として,腫瘍切除および腫瘍用人工関節を用いた再建術施行後早期に脱臼を生じた1例を経験したので報告する.症例は79歳男性.右大腿骨平滑筋肉腫に対し関節包外切除およびローテーティングヒンジ型の腫瘍用人工膝関節置換術を施行した.術後19日目に転倒し創離開およびインプラント脱転を生じたため整復処置を行った.インプラントの破損は認めず,処置後の経過は良好であった.本症例の経験から,必要に応じて術後の外固定を強固に行うことや拘束型インプラントを選択することが適切と考えられた.

参考文献

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2) Cavaignac E, Tricoire JL, Pailhé R, et al. Recurring intraprosthetic dislocation of rotating-hinge total knee prosthesis. Effect of implant design on intrinsic stability. Orthop Traumatol Surg Res 2014;100(7):835-7.
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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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