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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科55巻1号

2020年01月発行

文献概要

特集 新しい概念 “軟骨下脆弱性骨折”からみえてきたこと

一過性大腿骨頭萎縮症との関連

著者: 山口亮介1

所属機関: 1九州大学大学院医学研究院整形外科学

ページ範囲:P.27 - P.30

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 一過性大腿骨頭萎縮症は,壮年男性や妊娠後期の女性に誘因なく急性の股関節痛を引き起こし,単純X線で大腿骨頭中心の骨萎縮像を示すが,数カ月の経過で自然に治癒する疾患とされている.大腿骨頭軟骨下脆弱性骨折とは疫学や治療法,予後も異なるが,その臨床的画像的特徴から,近年では若年に発症した大腿骨頭軟骨下(脆弱性)骨折に類似した病態と考えられるようになっている.骨萎縮が起きる理由や軟骨下骨折が発生する病態はまだわかっていないが,近年,罹患者に特徴的な股関節形態が報告されている.

参考文献

1) Pantazopoulos T, Exarchou E, Hartofilakidis GA. Idiopathic transient osteoporosis of the hip. J Bone Joint Surg Am 1973;55(2):315-21.
2) Yamamoto T, Kubo T, Hirasawa Y, et al. A clinicopathologic study of transient osteoporosis of the hip. Skeletal Radiol 1999;28(11):621-7.
3) Miyanishi K, Yamamoto T, Nakashima Y, et al. Subchondral changes in transient osteoporosis of the hip. Skeletal Radiol 2001;30(5):255-61.
4) Yamaguchi R, Yamamoto T, Motomura G, et al. Radiological morphology variances of transient osteoporosis of the hip. J Orthop Sci 2017;22(4):687-92.
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6) Ikemura S, Yamamoto T, Jingushi S, et al. Recurrent transient osteoporosis of the hip. Eur J Radiol Extra 2008;66(2):e65-9.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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