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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科55巻1号

2020年01月発行

文献概要

症例報告

複数の胸椎椎体骨折に化膿性脊椎炎を続発した1例

著者: 三好英昭1 西庄武彦1 井上智恵2

所属機関: 1まるがめ医療センター整形外科 2まるがめ医療センター神経内科

ページ範囲:P.91 - P.94

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 同時発症した多発性胸椎椎体骨折に化膿性脊椎炎を続発した症例を経験したので報告する.症例は90歳男性,転落により第8胸椎と第12胸椎に椎体骨折を生じ,保存治療中に双方の骨折部位に脊椎炎が続発した.起炎菌はメチシリン感受性黄色ブドウ球菌(MSSA)で,受傷から脊椎炎診断までの期間は12週間であった.抗菌薬治療により感染は鎮静化した.感染経路として尿路感染症からの血行性感染が疑われた.

参考文献

1) McHenry MC, Duchesneau PM, Keys TF, et al. Vertebral osteomyelitis presenting as spinal compression fracture:six patients with underlying osteoporosis. Arch Intern Med 1988;148:417-23.
2) 三又義訓,村上秀樹,及川伸也・他.脊椎圧迫骨折後に併発した化膿性脊椎炎の1例.東北整災誌2010;54(1):17-21.
3) Imabayashi H, Hosogane N, Matsuhashi Y, et al. Pyogenic vertebral compression fracture:Report of three cases. J Spine Res 2015;6(2):132-8.
4) 亀川修一,清水建詞,成澤研一郎・他.外傷後に化膿性脊椎炎を生じた3例.整・災外2010;53(2):203-7.
5) 鬼頭 満,大脇義宏,杉浦 昌・他.外傷性圧迫骨折後に脊椎炎を合併した2例.東海整形外科2007;21:34-8.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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