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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科55巻10号

2020年10月発行

文献概要

臨床経験

Calcar Femoraleに沿って挿入したショートテーパーウェッジステムのステムアライメントと骨反応

著者: 久留隆史1 湯朝信博1

所属機関: 1板橋中央総合病院整形外科

ページ範囲:P.1133 - P.1136

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背景:ショートテーパーウェッジステム(short taper wedge stem:STW)は単軸性で左右対称のくさび型を呈する近位固定型ステムであり,髄腔占拠型ステムとは目指すべきステムアライメントに違いがある.

対象と方法:仰臥位前外側アプローチで行ったTHAのステムアライメント,および骨反応を検討した.

結果:ステムは平均3.1°に前傾位に設置されていたが,ステム固着性および骨反応は良好であった.

まとめ:STWは前方系アプローチにとって挿入しやすい形状である反面,前傾位に設置されやすいステムである.しかし,軽度前傾位に設置されたステムは,短期的には骨反応に影響を及ぼしていなかった.

参考文献

1) 久留隆史,湯朝信博.三次元で規定した大腿骨頚部軸のTHAステム設置への応用.Hip Joint 2019;45(2):637-42.
2) 久留隆史,湯朝信博.解剖学的大腿骨形状とステムアライメント.日本人工関節学会誌2019;49:389-90.
3) Harty M. The calcar femorale and the femoral neck. J Bone Joint Surg Am 1957;39(3):625-30.
4) Le Corroller T, Dediu M, Pauly V, et al. The femoral calcar:a computed tomography anatomical study. Clin Anat 2011;24(7):886-92.
5) Wroblewski BM, Siney PD, Fleming PA, et al. The calcar femorale on cemented stem fixation in total hip arthroplasty. J Bone Joint Surg Br 2000;82(6):842-5.
6) 鞠子皓一,久留隆史,湯朝信博.ショートテーパーウェッジステムのアライメントと骨反応.日本人工関節学会誌2019;49:223-4.
7) 坂上 敦,久留隆史.前傾位設置と中間位設置におけるTHAステム周囲の応力解析.Hip Joint 2019;45(1):553-8.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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