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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科55巻12号

2020年12月発行

文献概要

症例報告

固定範囲を延長することなくサルベージ手術を行った軸椎歯突起骨手術の1例

著者: 本間友康12 福田健太郎1 北村和也1 藤井武1 末松悠1 山下裕3

所属機関: 1済生会横浜市東部病院整形外科 2亀田総合病院整形外科 3国際親善総合病院整形外科

ページ範囲:P.1363 - P.1367

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 64歳女性.環軸椎不安定性を伴う軸椎歯突起骨に対し,後頭骨プレートとC2椎弓根スクリュー(pedicle screw:PS)による頭蓋頚椎(occipito-cervical)O-C2後方固定術を施行したが,早期にPS基部の弛みにより矯正損失を生じた.再手術はC1後弓フックとC2椎弓スクリューによる固定と,Brooks法に準じたC1-C2ワイヤリングを追加し,経過は良好である.本症例では固定方法を駆使することで固定範囲を延長することなくサルベージし,C2付着筋を温存し得た.

参考文献

1) Wu X, Wood KB, Gao Y, et al. Surgical strategies for the treatment of os odontoideum with atlantoaxial dislocation. J Neurosurg Spine 2018;28(2):131-9.
2) 根尾昌志.頭蓋頚椎固定のための外科解剖および基本手技—整形外科の立場から.脳外誌2014;23(2):114-20.
3) Rozzelle CJ, Aarabi B, Dhall SS, et al. Os odontoideum. Neurosurgery 2013;72:Suppl 2:159-69.
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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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