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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科55巻2号

2020年02月発行

文献概要

臨床経験

腰部脊柱管狭窄症に対するロコチェックを用いた評価—間欠性跛行のタイプ別比較

著者: 重松英樹1 田中誠人1 川崎佐智子1 須賀佑磨1 山本雄介1 池尻正樹1 田中康仁1

所属機関: 1奈良県立医科大学整形外科

ページ範囲:P.195 - P.197

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背景:現在,腰部脊柱管狭窄症(LSS)における混合型,馬尾型,神経根型の各間欠性跛行タイプ間においてロコチェック陽性該当項目数に違いがあるかについて明らかではない.

方法:年齢,性別,体格指数(BMI),7項目のロコチェックの陽性該当項目数,日本整形外科学会腰痛治療成績判定基準(JOAスコア),Oswestry disability index(ODI),健康関連QOLとしてEuroQoL-5 dimentions(EQ5D)を評価した.

結果:ロコチェックの陽性該当項目数は,混合型:4.4±1.6,馬尾型:4.5±1.9,神経根型:4.0±1.9で3群間に有意差はなかった.またJOAスコア,ODI,EQ5Dにおいても各タイプ間に有意差はなかった.

まとめ:LSSはどの間欠性跛行タイプも一様にロコチェック陽性該当項目数が多く,ロコモ度が悪化している.

参考文献

1) Shigematsu H, et al. Affirmative answers on loco-check as a predictor of health-related quality of life and locomotive syndrome progression in the elderly:A cross-sectional study. Mod Rheumatol 2019;1-6.
2) 重松英樹,岩田栄一朗,田中誠人・他.腰部脊柱管狭窄症を持つ高齢者へのロコモチェックを用いた評価.一般高齢者との比較.臨整外 2017;52(9):915-8.
3) Noge S, et al. Quantitative assessment of locomotive syndrome by the loco-check questionnaire in older Japanese females. J Phys Ther Sci 2017;29(9):1630-6.
4) 南出晃人,吉田宗人.腰部脊柱管狭窄症up-to-date.基礎編.概念・分類・病態・最新研究.腰部脊柱管狭窄症の自然経過.脊椎脊髄 2008;21(4):271-7.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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