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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科55巻2号

2020年02月発行

文献概要

症例報告

全周性Radial Rim Fractureに対するFragment-Specific Fixationの1例

著者: 山本博史1 小西宏樹2

所属機関: 1独立行政法人国立病院機構京都医療センター整形外科 2大阪赤十字病院整形外科

ページ範囲:P.199 - P.202

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背景:橈骨遠位端辺縁での骨折は関節包靱帯の付着部剥離骨折で,関節面と靱帯修復のために正確な固定が必要となる.

症例:26歳男性,左利き.自転車で走行中転倒して骨折,救急搬送された.左橈骨遠位端rim fractureで,背側に脱臼していた.骨片をそれぞれ固定していくにつれて,背側脱臼の整復,遠位橈尺関節(DRUJ)の安定性が獲得できた.術後1年5カ月で,可動域は掌屈50°であること以外は,背屈,回内外はほぼ健側と同様になり,Quick DASH scoreがdisability/symptomで2.3,work(教師)が0,sports(自転車)が0となった.

まとめ:Fragment-specific fixationにより,関節面,靱帯の機能を修復できた.

参考文献

1) Medoff RJ. Essential radiographic evaluation for distal radius fractures. Hand Clin 2005;21(3):279-88.
2) Lam J, Wolfe SW. Distal radius fractures:what cannot be fixed with a volar plate?-the role of fragment-specific fixation in modern fracture treatment. Oper Tech Sports Med 2010;18(3):181-8.
3) Hozack BA, Tosti RJ. Fragment-specific fixation in distal radius fractures. Curr Rev Musculoskelet Med 2019;12(2):190-7.
4) Gupta DK, Kumar G. Ulnocarpal stabilization in the management of comminuted fractures distal end radius. Indian J Orthop 2009;43(1):55-61.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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