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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科55巻3号

2020年03月発行

文献概要

特集 頚椎を含めたグローバルアライメント

頚椎と胸腰椎骨盤アライメントの相互作用

著者: 海渡貴司1

所属機関: 1大阪大学大学院医学系研究科器官制御外科学講座整形外科学

ページ範囲:P.227 - P.233

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 立位・二足歩行や水平視は,頭蓋から下肢に至る脊柱・下肢関節が特に矢状面において相互作用し静的な脊柱配列(アライメント)や動的なバランスを維持・調整することにより可能となる.脊柱の矢状面配列異常に伴う立位・歩行障害の病態認識および治療は,胸腰椎骨盤で広まり,近年は頚椎の矢状面配列異常の評価・治療にも関心が高まっている.胸椎の上に坐する頚椎は胸椎以下の配列の影響を強く受けるため,たとえ頚部の障害が愁訴の患者においても他高位の脊椎や下肢の配列の影響を受けている可能性を常に念頭に置き評価を行う必要がある.

参考文献

1) Tang JA, Scheer JK, Smith JS, et al. The impact of standing regional cervical sagittal alignment on outcomes in posterior cervical fusion surgery. Neurosurgery 2012;71(3):662-9.
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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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