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論文Review
人工股関節置換術(THA)後の遅発性脱臼—脊椎-骨盤可動性の異常は遅発性脱臼の原因になる
著者: 古橋弘基1
所属機関: 1浜松医科大学整形外科
ページ範囲:P.265 - P.265
文献購入ページに移動THA術後脱臼にはアライメントや脚長,オフセットなどのインプラント設置に関わるもののほか,関節包や外転筋など軟部組織に関わるものなどがあり,多くの因子が関与している.近年,脊椎手術後のTHAにおいて,股関節脱臼などの合併症が高いと多くの報告があり,脊椎-骨盤の動きの重要性が注目されている.
本論文では,THA術後1年以降に生じた遅発性脱臼20例についてインプラントアライメント,骨盤-大腿の角度を評価した.新しい指標として骨盤-大腿がなす角とカップの前方開角の和によりcombined sagittal index(CSI)を算出し,機能的股関節可動域とインピンジメントのリスクを評価した.
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