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症例報告
上腕骨近位部の骨表面に発生したグロムス腫瘍の1例
著者: 杉浦喬也1 生田国大12 新井英介1 酒井智久1 小池宏1 西田佳弘13
所属機関: 1名古屋大学整形外科 2名古屋大学医学部附属病院ゲノム医療センター 3名古屋大学医学部附属病院リハビリテーション科
ページ範囲:P.385 - P.388
文献購入ページに移動症例:15歳,男性.1年前から投球時に左肩関節前方の疼痛が出現した.CT,MRIでは上腕骨近位骨幹端に皮質を圧排する腫瘍病変を認めた.病変は増大を示し,疼痛が持続していた.臨床診断として血管腫を疑い腫瘍切除を施行した.術後病理診断はグロムス腫瘍であり,術後1年現在,再発を認めず無症状である.
まとめ:グロムス腫瘍は手指または浅層発生が主体であるが,上腕骨近位部骨表面に発生した稀なグロムス腫瘍の1例を経験した.
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