icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科55巻4号

2020年04月発行

文献概要

--------------------

あとがき フリーアクセス

著者: 松本守雄

所属機関:

ページ範囲:P.394 - P.394

文献購入ページに移動
 中国武漢で新しい感染症として見つかった新型コロナウイルス(COVID-19)感染がグローバリゼーションを背景に全世界に広がり,社会に大きな負のインパクトをもたらしている.本邦では感染拡大防止のために,各種水際対策,指定伝染病決定,個人のスタンダードプリコーション奨励,大規模集会の自粛,体調不良者の自宅待機などが打ち出されているが,これらがどこまで効力を上げるかは今後を待たなければならない状況である.COVID-19の死亡率はSARS,MERSほどは高くないものの,高齢者やcompromised hostなどでは致死的になるリスクが高い一方,無症候性あるいは症状の軽微な感染者も存在し,感染拡大の一因になっているとされる.多くの医療機関は本症への準備・対応に忙殺されており,学術集会や講演会なども次々と延期・中止になっており,医学・医療界に及ぼす影響も甚大である.今回のCOVID-19感染のように,人類は既存の,あるいは新種の微生物との戦いを有史以来続けてきた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら