文献詳細
文献概要
増大号特集 臨床整形超音波学—エコー新時代、到来。 2 はじめの一歩〈まずのぞいてみよう〉
—column—エコーをはじめたきっかけ フリーアクセス
著者: 都竹伸哉1
所属機関: 1医療法人城東整形外科
ページ範囲:P.482 - P.482
文献購入ページに移動運動器エコーとの出会いは,初期研修医時代に心エコーを学ぶために参加したエコー研究会だった.ハンズオンまでの空き時間に偶然受けた講義は,当直明けで瞼が閉じかけていた私を一気に引き込んでいった.それは皆川洋至先生による,整形外科の常識を尽く覆す運動器エコーの講義だった.「靱帯や神経ってこんなに綺麗にみえるんだ!」という感動と,「水で痛みが治る⁉」という衝撃の連続.局所の痛みは局所で治すという考えのもと,痛みと真っ正面に向き合う姿はまさに憧れのヒーロー.心踊ってすぐに病院へ戻り手に取ったのは,セクタプローブではなくリニアプローブだった.しかし,みえない.講義で芸術のように映っていた絵を自分では出せず,達人にしかできない技だったのだと落胆したものだ.
掲載誌情報