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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科55巻5号

2020年05月発行

文献概要

増大号特集 臨床整形超音波学—エコー新時代、到来。 3 ネクストステップ〈慣れてきたら困ること〉

7 エラストグラフィの可能性

著者: 福吉正樹1

所属機関: 1名古屋スポーツクリニックリハビリテーション科

ページ範囲:P.522 - P.529

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POINT

★理学療法士が行う病態評価には数多くの主観的要素が含まれているため,そこから導き出される病態解釈はあくまでも病態の推測に過ぎない.

★しかし,圧痛や硬さなどの主観的要素を客観化することができれば,確実な病態把握とともに的確な運動療法の実施,さらにはその効果検証まで可能になる.

★組織の硬さを定量化し得るshear wave elastographyは,まさに客観的データに基づいた新たな診療スタイルを切り拓く可能性を秘めている.

*本論文中、[▶動画]マークのある図につきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2025年12月末まで)。

参考文献

1) 池添冬芽.超音波剪断波エラストグラフィー.整形外科2015;66(8):708-12.
2) 福吉正樹,永井教生,小野哲矢・他.腱板の組織弾性および肩関節可動域からみた症候性腱板断裂の特徴.日整超会誌2014;26(1):38-43.
3) 杉本勝正(監修),林典雄(著).運動療法のための運動器超音波機能解剖.拘縮治療との接点.東京:文光堂;2015.pp174-6.
4) Fukuyoshi M, Takenaga T, Ono T, et al. Sonographic sequential change of the anteroinferior labrum following arthroscopic Bankart repair:quantitative and qualitative assessment. Skeltal Radiol 2018;47(11):1511-5.
5) 福吉正樹,松本裕司,齊藤正佳・他.肘内側側副靱帯損傷を基盤とした投球障害肘に対する運動療法の意義とは?—浅指屈筋ならびに内側側副靱帯前斜走線維の組織弾性に着目して.整形リハ会誌2019;21:38-43.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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