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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科55巻6号

2020年06月発行

文献概要

臨床経験

骨片の転位のある骨性槌指に対する経皮的伸展位固定法の治療成績

著者: 弓削英彦1 小島哲夫1 小川光1

所属機関: 1溝口外科整形外科病院

ページ範囲:P.741 - P.746

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背景:腱性槌指に対し当院で行っている経皮的DIP関節伸展位固定法を骨性槌指に応用し,その治療成績を報告する.

対象と方法:当方法で手術を施行した骨性槌指71例を対象とした.治療成績を検討した.

結果:治療成績は90%が成績良好であった.

まとめ:当方法での治療成績は諸家の骨性槌指の術後成績と比較しても,同等以上の成績であった.成績不良例を検討すると,掌側亜脱臼位固定,偽関節が成績不良因子と考えられた.当方法は小侵襲かつ簡便で,骨性槌指に対し有用な手術方法であると思われた.

参考文献

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2) 蟹江純一.最近14年間に治療したmallet fingerについての検討.整形外科1983;34(12):1499-501.
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5) 能登公俊,建部将広,田中健司・他.当院における石黒法およびその変法を用いた骨性mallet fingerの治療成績.日手会誌2014;31(3):219-21.
6) 向田雅司,大井宏之,神田俊浩・他.石黒法もしくはその変法で治療をおこなったMallet骨折の成績不良例の検討.日手会誌2010;27(2):28-30.
7) 勝田康裕,関谷勇人,五十棲秀幸・他.骨性マレット指の治療成績の検討.日手会誌2014;31(2):76-9.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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