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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科55巻6号

2020年06月発行

文献概要

症例報告

首下がり症候群に対し頚椎胸椎後方固定術を行った4例

著者: 田中信行1 古川満1 佐藤圭悟1 佐々木遼1 板橋正1 萩原健1 河野友祐1 菊池謙太郎1 鎌田修博1 奥山邦昌1

所属機関: 1静岡市立清水病院整形外科

ページ範囲:P.747 - P.753

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 首下がり症候群に対して,前方固定術,後方固定術,前後合併手術の報告があるが明確な手術適応はなく,固定範囲に関しても一定の見解がない.われわれは首下がり症候群に対しC2から上位胸椎までの後方固定術を行い,良好な結果を得た4例を経験した.主に頚椎パラメーターの異常であり,頚椎の後屈で前方注視が可能な症例には頚椎胸椎後方固定術がよい適応と考えられる.

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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