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特集 パラスポーツ・メディシン入門
パラリンピックの歴史とレガシー
著者: 陶山哲夫1 鳥居昭久1 菊地みほ2 武井圭一1
所属機関: 1東京保健医療専門職大学リハビリテーション学部理学療法学科 2東京保健医療専門職大学リハビリテーション学部作業療法学科
ページ範囲:P.17 - P.20
文献購入ページに移動1943年頃から英国のStoke Mandeville Hospitalで脊髄損傷者に導入されたスポーツは,身体機能の改善や社会復帰にも有効性がみられ,次第に在宅者や施設で生活する障がい者にもスポーツが広がり,ついには競技性志向の強い1960年ローマパラリンピック,1964年東京パラリンピック開催に至り,2020年の現在までますます興隆している.
当初,障がい者がスポーツを行うと危険との理由で禁止された時代もあるが,医学的管理下では安全に行えることが国際的にも証明されるに至っている.障がい者スポーツは心身機能の向上のみならず,障がい者がスポーツを頑張っている姿を見ると,社会の障がい者への理解が進み,障がい者の社会生活の施策が振興し,障がい者との共生社会の促進につながる.パラリンピックはオリンピックとともにスポーツの祭典後にも影響するポジティブなレガシーを模索することとなった.
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