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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科56巻1号

2021年01月発行

文献概要

特集 パラスポーツ・メディシン入門

パラリンピックの歴史とレガシー

著者: 陶山哲夫1 鳥居昭久1 菊地みほ2 武井圭一1

所属機関: 1東京保健医療専門職大学リハビリテーション学部理学療法学科 2東京保健医療専門職大学リハビリテーション学部作業療法学科

ページ範囲:P.17 - P.20

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はじめに

 1943年頃から英国のStoke Mandeville Hospitalで脊髄損傷者に導入されたスポーツは,身体機能の改善や社会復帰にも有効性がみられ,次第に在宅者や施設で生活する障がい者にもスポーツが広がり,ついには競技性志向の強い1960年ローマパラリンピック,1964年東京パラリンピック開催に至り,2020年の現在までますます興隆している.

 当初,障がい者がスポーツを行うと危険との理由で禁止された時代もあるが,医学的管理下では安全に行えることが国際的にも証明されるに至っている.障がい者スポーツは心身機能の向上のみならず,障がい者がスポーツを頑張っている姿を見ると,社会の障がい者への理解が進み,障がい者の社会生活の施策が振興し,障がい者との共生社会の促進につながる.パラリンピックはオリンピックとともにスポーツの祭典後にも影響するポジティブなレガシーを模索することとなった.

参考文献

1) 財団法人日本身体障害者スポーツ協会.障害者スポーツの歴史と現状.2015.
2) 陶山哲夫.障害者スポーツの普及に向けて.カレントテラピー,2004;22(11):85-91.
3) 陶山哲夫.障害者スポーツの最近の動向.理学療法科学2006;21:99-106.
4) プラチナ社会研究会.https://www.mri.co.jp/knowledge/wisdom/legacy/index.htmlレガシー共創協議会2019.
5) 日本障がい者スポーツ協会報告書.日本の障がい者スポーツの将来像(ビジョン)〜活力ある共生社会へ〜2013.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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