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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科56巻1号

2021年01月発行

文献概要

論述

オスグッド病の重症度と関連する因子の検討

著者: 篠崎公則1 杉浦史郎12 志賀哲夫1 高田彰人1 大森康高1 豊岡毅1 古手礼子1 武田大輝1 岡本弦1 西川悟1

所属機関: 1医療法人社団健陽会西川整形外科 2千葉大学大学院医学研究院環境生命医学

ページ範囲:P.79 - P.82

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背景:オスグッド病(Osgood-Schlatter disease:OSD)は,小中学生に多くみられる疾患で,そのほとんどは予後良好な疾患とされている.しかし,臨床では脛骨粗面の終末期像を呈した難治例をしばしば経験する.そこで本研究の目的はOSDの重症度と関連する因子を検討することとした.

対象と方法:X線を撮像しOSDと診断された105例において,性別,年齢,罹患期間,障害側を調査し,X線画像の重症度との関連因子を検討した.

結果:性別,罹患期間の項目において重症度との間に関連が認められた.

まとめ:男児で罹患期間が長い症例ほど重症度が高まる可能性が示唆された.

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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