icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科56巻10号

2021年10月発行

文献概要

特集 脊椎転移の治療 最前線

脊椎転移に対する集学的治療

著者: 角谷賢一朗1 張鐘穎1 由留部崇1 垣内裕司1 武岡由樹1 酒井良忠2 秋末敏宏3 黒田良祐1

所属機関: 1神戸大学大学院整形外科 2神戸大学大学院医学研究科リハビリテーション機能回復学 3神戸大学大学院保健学科

ページ範囲:P.1231 - P.1237

文献購入ページに移動
 高齢社会とがん診療の発展により骨・脊椎転移を有する“がんサバイバー”が増加している.がん患者のQOLに大きな影響を与える脊椎転移に対する治療は,放射線治療や骨修飾薬による保存的治療のほか,椎体形成術や後方除圧固定術の外科的治療が挙げられるが,それぞれ単独では効果が不十分であることが多く集学的治療が必要である.がん患者のQOLの維持・向上のためには,原疾患の治療戦略を理解し,全身治療への影響を最小限にした,脊椎転移に対する集学的治療が求められている.

参考文献

1) 眞鍋 淳.がん骨転移に対する集学的治療—骨転移Cancer BoardとBone Management.癌の臨床2012;58(1):43-60.
2) 日本臨床腫瘍学会(編).骨転移診療ガイドライン.東京:南江堂;2015.
3) Eck JC, Nachtigall D, Humphreys SC, et al. Comparison of vertebroplasty and balloon kyphoplasty for treatment of vertebral compression fractures:a meta-analysis of the literature. Spine J 2008;8(3):488-97.
4) Lis E, Laufer I, Barzilai O, et al. Change in the cross-sectional area of the thecal sac following balloon kyphoplasty for pathological vertebral compression fractures prior to spine stereotactic radiosurgery. J Neurosurg Spine 2018;30(1):111-8.
5) Kato S, Murakami H, Demura S, et al. Spinal metastasectomy of renal cell carcinoma:a 16-year single center experience with a minimum 3-year follow-up. J Surg Oncol. 2016;113(5):587-92.
6) Ishii T, Murakami H, Yonezawa H, et al. Invasiveness reduction of recent total en bloc spondylectomy:assessment of the learning curve. Asian Spine J 2016;10(3):522-7.
7) 千田益生,堅山佳美,上原健敬・他.転移性脊椎腫瘍のリハビリテーション.脊椎脊髄2015;28(12):1053-61.
8) 角谷賢一朗,酒井良忠,前野耕一郎・他.脊椎転移に対する集学的治療の予後改善効果.J Spine Res 2017;2:139-46.
9) 大島和也,王谷英達,濱田健一郎・他.肺がん転移性脊椎腫瘍に対する治療戦略.脊椎脊髄2015;28(12):1029-37.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら