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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科56巻11号

2021年11月発行

文献概要

手術手技

経皮的椎弓根スクリュー抜釘時の注射シリンジの応用

著者: 木村竜太12 小林孝1 菊池一馬1 木下隼人1 宮腰尚久2 島田洋一2

所属機関: 1秋田厚生医療センター整形外科 2秋田大学大学院医学系研究科整形外科学講座

ページ範囲:P.1373 - P.1375

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背景:経皮的椎弓根スクリュー(percutaneous pedicle screw:PPS)の抜釘手術に5mLおよび10mL注射シリンジを用い,その有用性を検証した.

対象と方法:経皮的椎弓根スクリュー術後の抜釘4例である.シリンジメーカー4社,インプラントメーカー12社にサイズの問い合わせを行い,回答が得られなかった場合,自己計測を行った.

結果:全例抜釘が可能であり,有害事象は認めなかった.シリンジ内径は5mLが平均13.0mm,10mLが平均15.7mmだった.スクリューヘッド径は平均12.3mmだった.

まとめ:PPS抜釘に5mLおよび10mLシリンジをスリーブとして用いることで,前回の皮切内で抜釘が可能である.

参考文献

を用いたtemporary fixation without fusion法による低侵襲手術の治療経験.臨整外2009;44(1):79-86.
2) 和田簡一郎,小野 睦,沼沢拓也・他.腰椎損傷に対する椎弓根スクリューを用いたposterior fixation without fusionの治療経験.J Spine Res 2010;1(10):1847-52.
3) 小島 敦,新井賢一郎,鳥居良昭・他.骨粗鬆症性胸腰移行部椎体骨折に対する骨移植をしないMISt後に抜釘は必要か? J Spine Res 2017;8(8):1412-7.
4) Salerni AA. Minimally invasive removal or revision of lumbar spinal fixation. Spine J 2004;4(6):701-5.
5) 石井 賢.各種PPSシステムの特徴と臨床使用.日本MISt研究会(監),星野雅洋,佐藤公治,齋藤貴徳・他(編).MISt手技における経皮的椎弓根スクリュー法 基礎と臨床応用.東京:三輪書店;2015.p.244-52.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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