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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科56巻12号

2021年12月発行

文献概要

特集 整形外科手術に活かす! 創傷治療最新ストラテジー

保存的治療と創傷被覆材

著者: 安田浩1

所属機関: 1産業医科大学病院形成外科

ページ範囲:P.1423 - P.1430

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 創傷の治療では外科的療法,保存的治療が挙げられるが,近年保存的治療は陰圧閉鎖療法や新しい外用薬,創傷被覆材が利用可能となって進歩を遂げている.基本的な創傷管理は以前は乾燥・消毒の時代であったが,30年ほど前より適切な湿潤環境を維持することで創傷の治癒が促進されるという考えに大きく転換された.現在ではその考えをもとにさまざまな材料が使用可能となっている.他方,多くの治療法があることで,創傷の状態に合わない治療を選択するとかえって治癒を妨げる結果となる.そのため各種創傷被覆材の特徴を理解した上で創傷の状態を評価し,適切な材料を用いることが早期治癒へ向かうポイントとなる.

参考文献

1) Winter GD. Formation of the scab and the rate of epithelization of superficial wounds in the skin of the young domestic pig. Nature 1962;193:293-4.
2) Hinman CD, Maibach H. Effect of air exposure and occlusion on experimental human skin wounds. Nature 1963;200:377-8.
3) (一社)日本医療機器テクノロジー協会創傷被覆材部会.創傷被覆・保護材等一覧(2020年9月1日改訂29版).
4) Rousseau P, Niesestro RM. Comparison of the physicochemical properties of various hydrocolloid dressings. Wounds 1991;3(1):43-8.
5) 安田 浩.外用薬,軟膏療法.救急医学2014;38(増刊号):1234-40.
6) 大浦紀彦.ドレッシング材“見てわかる”選択基準 3つのタイプと選択.エキスパートナース2013;29(4):88-95.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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