icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科56巻2号

2021年02月発行

文献概要

特集 ダメージ・コントロールとしての創外固定

大腿骨骨折におけるダメージ・コントロールとしての創外固定

著者: 伊藤雅之12

所属機関: 1福島県立医科大学外傷再建学講座 2会津中央病院外傷再建センター

ページ範囲:P.147 - P.154

文献購入ページに移動
 多発外傷における大腿骨骨折は体幹に近い長管骨で起こるため,全身管理の面からも早期内固定が勧められてきたが,手術によるセカンドヒットから全身状態の悪化や死亡例も認める.適応を見極めてダメージ・コントロール整形外科を行う必要があるが,最終固定までを見据えた手術計画と遂行が大切であり,施設の総合力が必要である.骨幹部骨折が主軸となるが,近位部骨折,遠位部骨折についても,それぞれ症例を提示しながら解説する.

参考文献

1) Taeger G, Ruchholzt S, Waydhas C, et al. Damage control orthopedics in patients with multiple injuries is effective, time saving, and safe. J Trauma 2005;59:409-16.
2) Pape HC, Rixen D, Morley J, et al. Impact of the method of initial stabilization for femoral shaft fracture in patients with multiple injuries at risk for complications (borderline patients). Ann Surg 2007;246:491-9.
3) 北見聡史,石井桂輔,藤原智洋・他.当科における大腿骨骨幹部骨折に対する髄内釘固定術の治療成績.骨折2009;31(3):584-6.
4) Polytrauma guideline update group. Level 3 guideline on the treatment of patients with severe/multiple injuries:AWMF Register-Nr. 012/019. Eur J Trauma Emerg Surg 2008 Apr;44(Suppl 1):3-271.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら