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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科56巻3号

2021年03月発行

文献概要

連載 いまさら聞けない英語論文の書き方・31

データ取り扱いの基礎(3) t-testとp値

著者: 堀内圭輔12 千葉一裕1

所属機関: 1防衛医科大学校整形外科学講座 2慶應義塾大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.274 - P.277

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 小連載の最後である本稿では,2群間の比較検討において幅広く利用されている“t-test(t検定)”と“p値”に関してお話しします.2群間に“差があるのか,ないのか”の判断は,研究を進めていくうえで極めて重要ですが,なんとなくt-testとp値を使っているのが実情なのではないでしょうか.改めて,その妥当性を検討します.

参考文献

1) Nuzzo R. Scientific method:Statistical errors. Nature 2014;506(7487):150-2.
2) Halsey LG, Curran-Everett D, Vowler SL, et al. The fickle P value generates irreproducible results. Nat Methods 2015;12(3):179-85.
3) Head ML, Holman L, Lanfear R, et al. The extent and consequences of p-hacking in science. PLoS Biol 2015;13(3):e1002106.
4) Amrhein V, Greenland S, McShane B. Scientists rise up against statistical significance. Nature 2019;567(7748):305-7.
5) Gelman A, Stern H. The difference between “significant” and “not significant” is not itself statistically significant. The American Statistician 2006;60(4):328-31.
6) Pollard DA, Pollard TD, Pollard KS. Empowering statistical methods for cellular and molecular biologists. Mol Biol Cell 2019;30(12):1359-68.
7) 池田郁男.統計検定を理解せずに使っている人のためにⅡ.化学と生物2013;51(6):408-417.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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