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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科56巻4号

2021年04月発行

文献概要

特集 成人脊柱変形 手術手技の考えかた・選びかた

Floating Fusionが有効な成人脊柱変形とは,どのような症例か?

著者: 稲見聡1

所属機関: 1獨協医科大学整形外科

ページ範囲:P.323 - P.326

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 成人脊柱変形にはさまざまなタイプが存在するが,本稿では後弯と側弯の両方が硬くvertebral column resection(VCR)による矯正を行った症例を提示する.また,本症例はlowest instrumented vertebra(LIV)をL4としたfloating fusionを行った.成人脊柱変形の手術治療においてfloating fusionやshort fusionが成功する条件として,L5 tiltが少ない,下位腰椎の変性が少ない,などのいくつかの条件を満たす必要がある.Floating fusionやshort fusionのメリットとデメリットについても考察する.

参考文献

1) 齊藤敏樹,川上紀明,小原徹哉・他.成人脊柱変形に対するLumbosacral FusionとFloating Fusionの中長期成績.J Spine Res 2020;11(11):1303-10.
2) Moridaira H, Inami S, Takeuchi D, et al. Can we use shortershort constructs while maintaining satisfactory sagittal plane alignment for adult spinal deformity? J Neurosurg Spine 2020 Dec 25;1-8. Online ahead of print. DOI:10.3171/2020.7.spine20917
3) Taneichi H. Update on pathology and surgical treatment for adult spinal deformity. J Orthop Sci 2016;21(2):116-23.
4) Taneichi H, Inami S, Moridaira H, et al. Can we stop the long fusion at L5 for selected adult spinal deformity patients with less severe disability and less complex deformity? Clin Neurol Neurosurg 2020;194:105917. DOI:10.1016/j.clineuro.2020.105917

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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