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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科56巻5号

2021年05月発行

文献概要

増大号特集 整形外科 外来・当直 エマージェンシーマニュアル 外傷編 肩の外傷

肩関節脱臼/[COLUMN]コンタクトスポーツ選手の反復性肩関節脱臼手術は悩ましい

著者: 糸魚川善昭1

所属機関: 1順天堂大学医学部附属浦安病院整形外科

ページ範囲:P.454 - P.457

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肩関節脱臼を疑う事前情報

疼痛部位・変形:肩関節脱臼には大きく分けると前方,後方脱臼があるが,95%以上の症例で前方に脱臼する.脱臼している状態では肩はほとんど動かすことができず,強い痛みを伴うことが多いが,整復されると痛みがほとんどなくなるか,あっても軽度の痛みが残る程度となる.後方脱臼は変形がみられにくいため見逃されやすい脱臼で,注意を要す.また頻度は稀であるが下方脱臼することもあり,その場合は上腕を挙上した状態で,通常は前腕を頭に置いた状態で受診してくる.

参考文献

1) 松野丈夫,中村利孝・他.標準整形外科学.第12版.東京:医学書院;2014.
2) Itoi E, Hatakeyama Y, Sato T, et al. Immobilization in external rotation after shoulder dislocation reduces the risk of recurrence. A randomized controlled trial. J Bone Joint Surg Am 2007;89(10):2124-31.
3) Yamamoto N, Muraki T, Sperling JW, et al. Stabilizing mechanism in bone-grafting of a large glenoid defect. J Bone Joint Surg Am 2010;92(11):2059-66.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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