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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科56巻5号

2021年05月発行

文献概要

増大号特集 整形外科 外来・当直 エマージェンシーマニュアル 外傷編 上腕—肘の外傷

上腕骨骨幹部骨折

著者: 島村安則1

所属機関: 1岡山大学大学院医歯薬学総合研究科運動器スポーツ医学講座(整形外科)

ページ範囲:P.465 - P.467

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上腕骨骨幹部骨折を疑う事前情報

疼痛部位・変形:上腕中央付近での腫脹ならびに強い疼痛を認める.時には「肩痛」「肘痛」などの主訴で来院することもあるため,上腕骨近位部ならびに肘関節部を直接触診し,同部に痛みがないことを確認する.なお多発骨折の場合では骨折部で大きく変形・回旋していることもあるが,単発骨折の場合は上肢の自重により比較的外観上の変形は少ない.

受傷機転:本骨折は主に2つの受傷機転がある.1つは交通事故や墜落など高エネルギーにより生じる場合である.もう1つは野球における全力送球や腕相撲といった,上腕の捻転力によるものである.したがって比較的若い年齢層に発生しやすいとされるが,高齢者など骨脆弱性を伴う場合にも生じることがある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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