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増大号特集 整形外科 外来・当直 エマージェンシーマニュアル 外傷編 前腕—手の外傷
前腕-手の外傷のみかた/[COLUMN]自分の手の動きを言語化してみよう
著者: 筒井完明1
所属機関: 1昭和大学医学部整形外科学講座
ページ範囲:P.481 - P.482
文献購入ページに移動手は人間が生活するうえで常に最前線に位置するため,最も外傷に遭遇しやすい器官である.被覆する軟部組織が薄いため,神経・血管,腱,骨・関節が容易に,そして複合的に損傷されることが多く,初期に適切な治療がなされていないと腱癒着,関節拘縮,知覚異常などの後遺障害を残しやすい.
前腕から手にかけて構造的には,前腕骨が2個,手根骨が8個,5個の中手骨および14個の指骨と計29個の骨が存在し1),それらが靱帯で連結して関節を形成し,これに筋・腱・神経など多くの組織が共同的に働くことで,複雑な運動連鎖によって意図した機能を発揮することができる.
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