icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科56巻5号

2021年05月発行

文献概要

増大号特集 整形外科 外来・当直 エマージェンシーマニュアル 外傷編 前腕—手の外傷

前腕-手の外傷のみかた/[COLUMN]自分の手の動きを言語化してみよう

著者: 筒井完明1

所属機関: 1昭和大学医学部整形外科学講座

ページ範囲:P.481 - P.482

文献購入ページに移動
解剖学的特徴

 手は人間が生活するうえで常に最前線に位置するため,最も外傷に遭遇しやすい器官である.被覆する軟部組織が薄いため,神経・血管,腱,骨・関節が容易に,そして複合的に損傷されることが多く,初期に適切な治療がなされていないと腱癒着,関節拘縮,知覚異常などの後遺障害を残しやすい.

 前腕から手にかけて構造的には,前腕骨が2個,手根骨が8個,5個の中手骨および14個の指骨と計29個の骨が存在し1),それらが靱帯で連結して関節を形成し,これに筋・腱・神経など多くの組織が共同的に働くことで,複雑な運動連鎖によって意図した機能を発揮することができる.

参考文献

1) 上羽康夫.手.その機能と解剖.改訂5版.京都:金芳堂;2010.p.92-113.
2) 矢崎 潔,小森健司,田口真哉.手の運動を学ぶ.手の役割と機能解剖との関係から運動を紐解き,臨床に活かす.東京:三輪書店;2017.p.30-57.
3) 齋藤英彦.前腕と手.機能解剖.岩本幸英(編).神中整形外科 下巻.改訂23版.東京:南山堂;2013.p.545-80.
4) Swanson AB. Fractures involving the digits of the hand. Orthop Clin North Am 1970(2):261-74.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら