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増大号特集 整形外科 外来・当直 エマージェンシーマニュアル 外傷編 股関節の外傷
—大腿骨近位部骨折—転子下骨折/[COLUMN]大腿骨転子下骨折は待機手術? 緊急手術?
著者: 保利忠宏1
所属機関: 1香川労災病院整形外科
ページ範囲:P.534 - P.537
文献購入ページに移動大腿骨転子下骨折の受傷機転は,若年者では高エネルギー外傷,高齢者では骨粗鬆症をベースとしたいわゆる‘ground-level falls’によるものも多い.最近では,ビスフォスフォネート製剤の長期服用による非定型骨折の混在が指摘されており,前2者よりも軽微な外力で生じることを念頭に置く必要がある.
下肢は短縮・外旋し,大腿骨近位部の著明な腫脹を認めることが多い.骨折部は高度に転位することが多く,骨片端による皮膚障害や神経血管障害の有無も注意深く観察する必要がある.
*本論文中、[▶動画]マークのある図につきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2026年5月まで)。
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