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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科56巻5号

2021年05月発行

文献概要

増大号特集 整形外科 外来・当直 エマージェンシーマニュアル 外傷編 膝の外傷

膝の外傷患者のみかた/[COLUMN]必ず自分の目で確かめること!

著者: 前川尚宜1

所属機関: 1奈良県立医科大学救急医学教室・整形外科学教室

ページ範囲:P.547 - P.549

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解剖学的特徴(図1,2)

 膝関節は荷重関節であると同時に可動性を有する関節である.膝関節を構成する骨としては,大腿骨顆部,脛骨プラトー,膝蓋骨からなり,大腿脛骨関節(FT関節)および大腿膝蓋関節(PF関節)を形成し,内外側のFT関節面の間には半月板が存在している.これらの組織で下肢への荷重を支えるという役割を担っている.

 可動性に加え運動時の安定性が必要と言える膝関節では,前十字・後十字靱帯,内外側側副靱帯などの靱帯が運動時の安定性を維持する構造物と言え,筋体としては前方では大腿四頭筋が膝蓋骨を介して膝蓋腱として脛骨粗面に停止している.

参考文献

1) 黒住健人.整形外傷の合併症,コンパートメント症候群.関節外科2016;35(6):650-7.
2) 前川尚宜.主要血管損傷を合併した四肢骨折治療.より早期の再還流をめざして.関節外科2016;35:614-22.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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