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増大号特集 整形外科 外来・当直 エマージェンシーマニュアル 外傷編 足の外傷
足関節骨折—併発靱帯損傷を含む
著者: 伊勢福修司1
所属機関: 1みやぎ県南中核病院整形外科
ページ範囲:P.569 - P.572
文献購入ページに移動受傷機転:交通事故や重量物の下肢への落下などの直達外力による受傷もあるが,転倒,階段の踏み外し,スポーツ中のクロスプレイなどによる足関節への介達外力による受傷が大部分である.すなわち,足部が下腿に対して内外反,回旋を強制されることにより,あるいは足部が固定され下腿より近位が動かされることにより足関節を構成する骨・靱帯が破綻する.上記の外力に軸圧が加わり損傷形態が修飾されることがある.
疼痛部位・変形:足関節の疼痛を訴え,起立・歩行が困難になる.足関節周囲の腫脹がみられ,さらに足部まで広がる.脱臼骨折では,下腿に対して足部が内反や外反,底屈し背側に転位するなどの明らかな変形を呈する.
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