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増大号特集 整形外科 外来・当直 エマージェンシーマニュアル 外傷編 足の外傷
足部外傷—リスフラン損傷ほか/[COLUMN]上級医には躊躇なく相談を
著者: 熊野穂積1
所属機関: 1春秋会城山病院整形外科
ページ範囲:P.577 - P.579
文献購入ページに移動本外傷を疑う情報としては,足部に外力(直達または介達)がかかった場合だけでなく,多発外傷の際にも疑う.疼痛部位や変形は足趾から前足部,中足部,後足部に及ぶが,同側の長管骨(大腿骨や下腿骨)骨折や全身の損傷があれば隠されてしまうことを意識する.
受傷機転:足背部への重量物の落下などの直達外力と,足趾や前足部からの軸圧や回内外,内外転による介達外力の2つがある.外力の方向と大きさにより損傷はリスフラン関節,楔状骨,舟状骨,立方骨などの中足部だけでなく,ショパール関節や足関節に及ぶこともあり,これらの同時損傷もまれではない.
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