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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科56巻5号

2021年05月発行

文献概要

増大号特集 整形外科 外来・当直 エマージェンシーマニュアル 外傷編 足の外傷

足部外傷—リスフラン損傷ほか/[COLUMN]上級医には躊躇なく相談を

著者: 熊野穂積1

所属機関: 1春秋会城山病院整形外科

ページ範囲:P.577 - P.579

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足部外傷を疑う事前情報

 本外傷を疑う情報としては,足部に外力(直達または介達)がかかった場合だけでなく,多発外傷の際にも疑う.疼痛部位や変形は足趾から前足部,中足部,後足部に及ぶが,同側の長管骨(大腿骨や下腿骨)骨折や全身の損傷があれば隠されてしまうことを意識する.

受傷機転:足背部への重量物の落下などの直達外力と,足趾や前足部からの軸圧や回内外,内外転による介達外力の2つがある.外力の方向と大きさにより損傷はリスフラン関節,楔状骨,舟状骨,立方骨などの中足部だけでなく,ショパール関節や足関節に及ぶこともあり,これらの同時損傷もまれではない.

参考文献

1) Panchbhavi VK. Orientation of the Lisfranc screw. J Orthop Trauma 2012;26:e221-4.
2) 熊野穂積,阿部宗昭,白井久也.イリザロフ創外固定器を用いて治療した足関節,Chopart関節,Lisfranc関節同時脱臼骨折の1例.日本創外固定・骨延長学会雑誌2010;21:63-6.
3) Dhillon MS. 6.10.2中足部,前足部.AO法骨折治療.第3版.東京:医学書院;2020.p.953-4.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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