icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科56巻5号

2021年05月発行

文献概要

増大号特集 整形外科 外来・当直 エマージェンシーマニュアル 外傷編 足の外傷

アキレス腱断裂/[COLUMN]アキレス腱断裂治療経過中のMRIとスポーツ復帰

著者: 安田稔人1

所属機関: 1大阪医科薬科大学看護学部

ページ範囲:P.588 - P.591

文献購入ページに移動
アキレス腱断裂の事前情報

 受傷前にアキレス腱部や踵骨付着部に痛みを伴う例もあるが,前駆症状を認めないアキレス腱断裂も多い.アキレス腱断裂を誘発する薬剤(ステロイドやニューキノロン系抗菌薬)の使用歴や,アキレス腱断裂との関連が濃厚である脂質異常症の有無をチェックしておく必要がある.

受傷機転:ジャンプや蹴り出しのときに膝関節伸展位で下腿三頭筋が急激に収縮して起こることが多い.近年のNBA(National Basketball Association)選手に対するビデオ解析では,膝関節は軽度屈曲位,股関節は伸展位で足関節背屈位の状態で踏み出すときの受傷が多かったと報告している1)

 

*本論文中、[▶動画]マークのある図につきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2026年5月まで)。

参考文献

1) Lemme NJ, Li NY, Kleiner JE, et al. Epidemiology and video analysis of Achilles tendon ruptures in the national basketball association. Am J Sports Med 2019;47(10):2360-6.
2) Heikkinen J, Lantto L, Flinkkila T, et al. Soleus atrophy is common after the nonsurgical treatment of acute Achilles tendon ruptures. A randomized clinical trial comparing surgical and nonsurgical functional treatments. Am J Sports Med 2017;45(6):1395-404.
3) Yasuda T, Kinoshita M, Okuda R. Reconstruction of chronic Achilles tendon rupture with the use of interposed tissue between the stumps. Am J Sports Med 2007;35(4):582-8.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら