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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科56巻5号

2021年05月発行

文献概要

増大号特集 整形外科 外来・当直 エマージェンシーマニュアル 外傷編 骨盤の外傷

骨盤外傷の患者のみかた

著者: 神田倫秀1

所属機関: 1岐阜大学医学部附属病院高次救命治療センター

ページ範囲:P.602 - P.604

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骨盤外傷の解剖学的特徴

 骨盤を構成する骨形態は左右の寛骨と中央の仙骨から作られており,左右の寛骨を前方では恥骨結合として,後方は仙骨と寛骨が仙腸関節として連結し環状構造を形成している.

 仙骨は左右の寛骨に挟まれていて,X線画像のoutlet viewでは石橋のkey stoneのように骨性安定性があるようにみえる(図1a).しかし,inlet viewでは仙骨の形状がkey stoneとは逆で前方が開いているため,骨盤骨のみでは脊椎からの荷重負荷に対して仙骨は前方に押し出されるように転位する(図1b).

参考文献

1) Tornetta P 3rd, Matta JM. Outcome of operatively treated unstable posterior pelvic ring disruption. Clin Ortop Relat Res 1996;329:186-93.
2) Matta JM. Fractures of the acetabulum:accuracy of reduction and clinical results in patients managed operatively within three weeks after the injury. J Bone Joint Surg Am 1996;78(11):1632-45.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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