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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科56巻5号

2021年05月発行

文献概要

増大号特集 整形外科 外来・当直 エマージェンシーマニュアル 外傷編 小児の外傷

小児外傷のみかた/[COLUMN]ATFL viewを撮ろう

著者: 滝川一晴1

所属機関: 1静岡県立こども病院整形外科

ページ範囲:P.615 - P.616

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労を惜しまない

 適切な治療を行うためには正しい診断が必須である.低年齢なほど,問診情報を得ることや指示に従う動きから情報を得ることは難しくなるため,小児では特に視触診がカギを握る.患部が衣類で確認できない際は,衣類を脱がし必ず患部の状態を視診する.

 正しい正面および側面のX線像を得ることが診断を行ううえで最も重要なことの1つであるが,疼痛の強い場合などは難しいこともある.労を惜しまず医師が立ち会い,撮影肢位に指示を出すとともに,患肢を動かさずにX線の管球を回転させて撮影する(肘関節周囲の骨折では肩関節を内外旋して肘関節側面像を撮影するのではなく,カセッテを脇にはさみcross tableで側面像を撮影)など,X線撮影時になるべく疼痛を生じさせない配慮が大切である1)

参考文献

1) 滝川一晴.外傷.小児科診療2017;81(5):609-14.
2) Wilkins KE. Principle of fracture remodeling in children. Injury 2005;36(suppl 1):A3-11.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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