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文献概要
増大号特集 整形外科 外来・当直 エマージェンシーマニュアル 疾患編
膝の症状を訴える患者のみかた
著者: 髙澤祐治12 西尾啓史12
所属機関: 1順天堂大学スポーツ健康科学部スポーツ医学 2順天堂大学医学部整形外科
ページ範囲:P.686 - P.690
文献購入ページに移動膝の痛みを訴える疾患では,膝関節周囲の解剖学的特徴を熟知し,その膝の痛みが何に起因しているのか,疼痛,腫脹,変形,可動域制限,関節不安定性,歩容などから正確に捉えることが重要となる(表1).また,膝関節の症状が全身疾患(関節リウマチ,神経・筋疾患,代謝性疾患,腫瘍性疾患など)に起因していることもある.さらに,膝関節周辺には,急性外傷(第2章外傷編 膝の項参照)のほか,ランニングやジャンプ動作などを繰り返し行うことによって生じる慢性障害(使いすぎ症候群:overuse syndrome)を生じることがある.問診,視診,触診,さらには様々な徒手検査から,原因となっている組織を判別し,診断に至る.
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