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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科56巻5号

2021年05月発行

文献概要

増大号特集 整形外科 外来・当直 エマージェンシーマニュアル 疾患編

—腫瘍が疑われる患者のみかた—転移性骨腫瘍

著者: 窪田大介1 髙木辰哉1

所属機関: 1順天堂大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.709 - P.713

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 日本では,2人に1人が生涯にがんに罹患する「がん時代」を迎えている.さまざまながん種に対する集学的治療の発達により,がん患者の予後は改善され,がんと共存しながら生きる時代となりつつある.それに伴い,がんの骨転移患者が増加しており,整形外科医のがん治療へのニーズは年々高まってきている.

 がんの骨転移は直接的に生命予後に大きな影響を及ぼさないが,がんが骨に転移すると疼痛や病的骨折,脊髄圧迫による麻痺症状,高カルシウム血症などが起こることがあり,患者の日常生活動作(ADL)を低下させる.これによって原発がんに対する治療が困難になると,骨転移は間接的に予後に影響することになる.

 

*本論文中、[▶動画]マークのある図につきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2026年5月まで)。

参考文献

1) 日本臨床腫瘍学会編:骨転移診療ガイドライン.Mindsガイドラインライブラリ.http://minds.jcqhc.or.jp/n/med/4/med0203/G0000748/0001#top
2) 髙木辰哉(編).脊椎転移パーフェクト診療.がんロコモを防ぐために.東京:南江堂;2020.
3) Katagiri H, Okada R, Takagi T, et al. New prognostic factors and scoring system for patients with skeletal metastasis. Cancer Med 2014;3(5):1359-67.
4) Mirels H. Metastatic disease in long bones. A proposed scoring system for diagnosing impending pathologic fractures. Clin Orthop Relat Res 1989;(249):256-64.
5) Fox S, Spiess M, Hnenny L,, et al. Spinal Instability Neoplastic Score (SINS):reliability among spine fellows and resident physicians in orthopedic surgery and neurosurgery. Global Spine J 2017;7(8):744-8.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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