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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科56巻5号

2021年05月発行

文献概要

増大号特集 整形外科 外来・当直 エマージェンシーマニュアル 疾患編

女性の整形外科関連疾患のみかた

著者: 大沢亜紀12

所属機関: 1医療法人社団 奏の杜整形外科 2順天堂大学附属浦安病院整形外科

ページ範囲:P.728 - P.731

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 多くの運動器疾患は生活習慣などの身体の使い方,性ホルモンによる影響を受け,運動器疾患の頻度は疾患により差があり,一般に骨(骨粗鬆症,骨粗鬆症関連骨折),筋肉に関わる疾患(サルコペニア)は女性に多く,脊椎の椎間板変性は男性に多い.関節の弛緩性不安定性に関係すると考えられる膝の靱帯損傷,腰椎すべり症,外反母趾,扁平足障害はエストロゲンが関与しており女性に多い1).女性の健康は,思春期から性成熟期,更年期,老年期に至るまで生涯にわたりエストロゲンに影響されている.

 本稿では女性特有の疾患である女性アスリートの三主徴と,妊婦・授乳婦を診察する上での注意点,妊娠・授乳関連骨粗鬆症について述べる.

参考文献

1) 中村耕三.性差医学・医療の進歩と臨床展開(Vol.12)運動器疾患と性差.医学のあゆみ2017;261(4):330-6.
2) De Souza MJ, Nattiv A, Joy E, et al. 2014 Female Athlete Triad Coalition consensus statement on treatment and return to play of the female athlete triad:1st International Conference held in San Francisco, CA, May 2012, and 2nd International Conference held in Indianapolis, IN, May 2013. Clin J Sport Med 2014;24(2):96-119.
3) 日本産科婦人科学会/日本産科婦人科医会編.産婦人科診療ガイドライン.産科編2017.2017.p.72-114.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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