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著者: 土屋弘行
所属機関:
ページ範囲:P.752 - P.752
さて,日本でもコロナ禍は1年以上続いており,様々な領域に影響が及んでいます.特に,学会活動やセミナーなどは多くがオンライン形式となっていますが,現地開催とオンデマンド配信などを組み合わせたハイブリッド形式はまだまだ十分に普及しておりません.今年2月下旬から,医療者への優先ワクチン接種が始まりました.このワクチンがゲームチェンジャーとして大きな期待が持たれています.当初は3月中にも接種は完了するようなことを言っていましたが,実際には5月中にもつれ込みそうです.日本製のワクチンがない現状では,やむを得ないことかもしれません.これから日本国民にワクチン接種が行き渡り,コロナが鎮静化したあとに,学会活動やセミナーが元の状態に戻るのか?という疑問が出てきます.私の個人的な意見ですが,オンラインの利便性を一度覚えてしまうと,無理ではないかと考えます.大きな学会になればなるほど,ハイブリッド開催がその利便性を発揮すると思います.現地開催の良さは十分にありますが,仕事の合間や食事をしながらでも,オンデマンド配信を視聴することの効率性は万人が認めるところだと思います.今後,いろいろな学会が知恵を絞って現地開催とオンデマンド配信の役割を考えていくかと思いますが,非常に楽しみにしております.
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