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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科56巻7号

2021年07月発行

文献概要

特集 手外科と労災

重度手部外傷における骨軟部組織延長の有用性—マイクロサージャリーとの融合による手の造形手術

著者: 五谷寛之12 田中祥貴1 八木寛久1 岡本幸太郎1 宮島佑介1 山﨑真由美1 北崎久恵1 櫛田絵美1 堀江夕喜1 村上裕二2 土屋高志3

所属機関: 1公益社団法人日本海員掖済会大阪掖済会病院手外科外傷マイクロサージャリーセンター 2静岡理工科大学手外科微小外科先端医工学講座 3福井工業大学機械工学科

ページ範囲:P.911 - P.922

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 手部重度外傷においてはさまざまな受傷形態があり,その機能的予後を改善するために骨軟部組織欠損を修復することが重要なのは論をまたない.

 中でも再接着や組織移植をはじめマイクロサージャリーの果たす役割は極めて大きい.それと同様に重要と考えられるのが創外固定器による骨軟部組織再建である.マイクロサージャリーと組織延長の融合手術(手の造形手術)についての取り組みを報告する.

参考文献

1) 五谷寛之,山野慶樹,山本 研・他.上肢重度開放骨折に対する軟部組織修復—血行再建,皮弁移植から創外固定の利用まで—.骨折2010;32(4):817-22.
2) 黒島永嗣,大江隆史,井上秀也・他.創外固定を利用した新しい手の「造形」手術の提案.日手会誌1996;13(3):498-501.
3) Bashir AH. Wound closure by skin traction:an application of tissue expansion. Br J Plast Surg 1987;40(6):582-7.
4) 五谷寛之,山野慶樹,寺浦英俊・他.基節部周辺再接着指の治療計画—初期治療から創外固定器利用による関節可動域の獲得まで.日本マイクロ会誌2009;22(4):292-300.
5) 五谷寛之,寺浦英俊,小松 猛・他.コンピューター支援による肋骨肋軟骨移植術—手指関節再建への応用.整形外科最小侵襲手術ジャーナル2006;(39):69-75.
6) 土屋高志,見﨑大敬,五谷寛之・他.関節形状を考慮した指用創外固定器の開発.日本機械学会2014年度年次大会講演論文集2014;(14)-1,J2410203.
7) 土屋高志,新井大奇,埋田祐希・他.関節の運動軌跡を考慮した指用創外固定器の開発.日本機械学会スポーツ工学・ヒューマンダイナミクス2016講演論文集2016;B-31.
8) 五谷寛之,山野慶樹,坂中秀樹・他.Ilizarov minifixatorを用いた第1指間開大術.別冊整形外科2009;1(55):190-5.
9) 五谷寛之.指用Ilizarov創外固定器による第一指間開大術—手技の実際.整形外科最小侵襲手術ジャーナル2011;(61):43-9.
10) 五谷寛之.四肢外傷を伴う手指引き抜き切断の一期的骨短縮を伴う再接着術と二期的骨移送術.OS NOW Instruction 2013;26:120-6.
11) Kanchanathepsak T, Gotani H, Hamada Y, et al. The effectiveness of distraction lengthening in traumatic hand amputation with Ilizarov mini fixator. Injury 2020;51(12):2966-9.
12) Sawaizumi T, Ito H. Lengthening of the amputation stumps of the distal phalanges using the modified Ilizarov method. J Hand Surg Am 2003;28(2):316-22.
13) SICOT PIONEER Live Webinar - Salvaging a Mangled Extremity (SAME):the emergency management protocol. https://www.youtube.com/watch?v=233LxL7R2aw(2020年9月12日アクセス)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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