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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科56巻7号

2021年07月発行

文献概要

特集 手外科と労災

労災患者のマイクロサージャリーによる手指再建術—独自に考案した機能点をもとに考察する

著者: 小平聡1

所属機関: 1埼玉慈恵病院・埼玉手外科マイクロサージャリー研究所

ページ範囲:P.923 - P.927

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 労災患者のマイクロサージャリーによる手指再建術が,どの程度機能を向上させたのか,独自に考案した機能点をもとに検討した.対象は37例であり,機能点は中央値92.5点であった.マイクロサージャリーを用いずに治療したと仮定した場合の機能点は中央値84点であり,有意に機能点は向上していた.労災患者に対する再建では,労災等級の軽減に伴う給付金の減額も考慮する必要がある.指腹などの小範囲の再建では手掌皮弁移植,デグロービング損傷などの広範囲の再建では部分足趾移植がよいマイクロサージャリー再建術といえる.

参考文献

1) 日本手外科学会.患者立脚型機能評価質問表.The quick DASH OUTCOME MEASURE. The JSSH Version.http://www.jssh.or.jp/doctor/jp/infomation/dash.html(2021年5月14日アクセス)
2) 厚生労働省.障害等級表.https://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/rousaihoken03/index.html(2021年5月14日アクセス)
3) 日本手外科学会.書式Ⅱ 切断(欠揖)・知覚脱失手の機能評価.手の機能評価表.第4版.2006.p.5-9.http://www.jssh.or.jp/doctor/jp/publication/kinouhyouka4th/2.pdf(2021年5月14日アクセス)
4) 日本手外科学会.書式Ⅴ 再接着手・指および複合損傷手の機能評価.手の機能評価表.第4版.2006.p.19-22.http://www.jssh.or.jp/doctor/jp/publication/kinouhyouka4th/5.pdf(2021年5月14日アクセス)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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