icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科56巻7号

2021年07月発行

文献概要

--------------------

あとがき フリーアクセス

著者: 松山幸弘

所属機関:

ページ範囲:P.972 - P.972

 今回は和歌山県立医科大学の山田宏教授に「視座」から,われわれ臨床医に素晴らしいお言葉をいただいた.それは紀州・和歌山が生んだ偉人,華岡青洲の人生訓であり,医療理念の「内外合一・活物窮理」である.

 内外合一とは,「外科手術を行うには,患者さんの全身状態を詳しく診察して,十分に把握した上で治療すべきである」という意味で,これは比較的わかりやすい表現と思うが,「活物窮理」はいささか難解である.これは,「われわれは解剖や病態生理の基本を熟知し,その上でよく患者を診察し,診断治療をすることが大切」という教えである.確かにガイドラインやマニュアルに沿った診療しかできない,病気を診て患者を診ない医師が増えているような気がするが,ハッとする教えである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら