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視座
リモートのpros and cons
著者: 中島康晴1
所属機関: 1九州大学整形外科学教室
ページ範囲:P.1105 - P.1105
文献購入ページに移動一方,consも数え上げたら切りがない.声は聞こえているし,顔も見えているものの,何かが足らない後味が残るのは私だけではないだろう.その場の空気感,あるいは雰囲気が伝わらないとでも言うのであろうか,本来のコミュニケーションは同じ空間を共有してはじめて成り立つとつくづく感じるのである.そのため,リモートは意見をぶつけ合う場面や微妙なことを話し合う場面には向いていないと個人的には思う.また,現地が少なくなると,現地参加を前提とした行事は縮小せざるを得ない.学会で言えばハンズオンセッションや,企業の展示がそれにあたり,学会の予算を考えると深刻な話である.加えて,学会のリモート開催にはそれなりに費用がかかることも挙げられる.回線障害のリスクを下げるためには見合った設備や機材が必要となるため,学会規模によっては予算的に難しい場合も少なくない.
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