文献詳細
書評
文献概要
本書をめくってみて驚いたのは,日常診療で遭遇する機会の多い加齢変性疾患から,まれにしか経験しないような珍しい疾患まで私が大学病院で経験してきたほとんどすべての疾患が網羅されていた点です.これがあれば事足りる!というのが第一印象で,脊椎脊髄疾患の診療におけるまさに“エッセンシャル(不可欠な)”テキストと言えると思います.
本書は脊椎・脊髄疾患の“画像診断”というタイトルですが,その内容は画像診断を中心におきつつも,病態や診断分類,治療まで及んでおり,整形外科あるいは脊椎脊髄外科専門医を目指している医師の知識修得に大変適しています.要点は項目ごとにすべて箇条書きで書かれており,読みやすさに工夫が凝らされています.また,実際の症例の画像が丁寧な解説付きで提示されており,とてもわかりやすい構成になっています.画像は厳選されたわかりやすいものが使われており,さすが放射線科の先生たちが作ったテキストです.治療方針に関わる最新の画像診断分類も掲載されており,症例検討会などでも力を発揮するきわめて実用的な本でもあります.疾患の本質や最新知識,診療上の注意点をまとめた“ノート”も秀逸で,そこを読むだけでも他の医師と一歩差がつくこと間違いありません.
本書は脊椎・脊髄疾患の“画像診断”というタイトルですが,その内容は画像診断を中心におきつつも,病態や診断分類,治療まで及んでおり,整形外科あるいは脊椎脊髄外科専門医を目指している医師の知識修得に大変適しています.要点は項目ごとにすべて箇条書きで書かれており,読みやすさに工夫が凝らされています.また,実際の症例の画像が丁寧な解説付きで提示されており,とてもわかりやすい構成になっています.画像は厳選されたわかりやすいものが使われており,さすが放射線科の先生たちが作ったテキストです.治療方針に関わる最新の画像診断分類も掲載されており,症例検討会などでも力を発揮するきわめて実用的な本でもあります.疾患の本質や最新知識,診療上の注意点をまとめた“ノート”も秀逸で,そこを読むだけでも他の医師と一歩差がつくこと間違いありません.
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