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あとがき
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著者:
黒田良祐
所属機関:
ページ範囲:P.1282 - P.1282
本年5月に日本整形外科学会学術集会が神戸で開催され(hybrid形式),私も参加いたしました.約5,000名の現地参加があったそうです.久しぶりに対面で多くの先生方にお会いでき,先生方のご講演をライブで聴講でき,とても幸せな時間と空間でした.同じ頃,海外への出張も緩和され,私自身は2度ほど欧州の学会に参加いたしました.国民すべてがマスクをし,レストランにはアクリル板がそそり立っている日本と,誰一人マスクをせず,自由に食事や会話を楽しんでいる欧州とのギャップに驚き,国によってコロナとの戦いもさまざまであると実感しました.そろそろコロナ禍の収束かとホッとし始めた今年の夏は,再び新型コロナウイルス感染症のパンデミック(第7波)が日本を襲いました.このあとがきを執筆している8月中旬は,日本における1日の新規感染者数が世界最多を記録しています.医療機関も職員の感染・自宅待機が急増し,その機能を落とさざるを得なくなってきました.秋にはオミクロン株対応のワクチンができるとの情報もありますが,もう3年目になるコロナ禍の収束をただただ願うばかりです.
さて,本号では特集「整形外科領域における人工知能の応用」を企画いたしました.「AI」とは「artificial intelligence」の略語で,日本語では「人工知能」と訳されています.名前のとおり,コンピュータを使い,人間の知能を再現している技術です.近年,このAIの医療現場への貢献が注目されています.脊髄,脊椎,上肢,骨折,骨粗鬆症,股関節疾患などさまざまな分野での最新AI情報を掲載しております.