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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科57巻12号

2022年12月発行

文献概要

特集 大腿骨近位部骨折—最新トレンドとエキスパートの治療法 転子部骨折

良好な骨性コンタクトを得ることを目指して—整復位得られていますか

著者: 塩田直史1

所属機関: 1国立病院機構岡山医療センター整形外科

ページ範囲:P.1437 - P.1443

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大腿骨転子部骨折の治療においては,整復操作を行い良好な骨性コンタクトを獲得できるか否かが,最も大切なポイントである.3次元的に転位した主骨片同士を,さまざまな術中手段を用いて目標とする整復位・アライメントが得られるよう整復する.良好な骨性コンタクトは,完全な解剖学的整復・前方シフト整復・回旋整復によって得られる.本稿では,良好な整復位すなわち良好な骨性コンタクトを獲得するための整復操作における3つの要件(主骨片同士の骨性コンタクトの獲得・全体のアライメントの回復・骨頭骨片の回旋に対する固定性の獲得),そして術中テクニックについて述べる.

参考文献

1) 塩田直史.大腿骨転子部骨折整復法—治療指針.整形外科2016;67(4):351-8.
2) 内野祟彦,塩田直史,野田知之・他.大腿骨転子部骨折における解剖学的整復の許容範囲—皮質骨の厚みからの検討.中部整災誌2017;60(1):93-4.
3) 塩田直史,佐藤 徹.大腿骨転子部骨折.OS NOW Instruction 2014;28:54-60.
4) 黒住健人,三代卓哉,宮田輝雄・他.大腿骨転子部骨折の半閉鎖的整復法—Spatular techniqueを用いて.骨折2006;28(2):225-8.
5) 塩田直史,佐藤 徹,鉄永智紀・他.大腿骨転子部骨折における術中整復位の評価と成績—ほんとうに良好な整復位が得られているのか.骨折2013;35(2):345-8.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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