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特集 ロコモティブシンドローム臨床判断値に基づいた整形外科診療
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著者: 松本守雄1
所属機関: 1慶應義塾大学医学部整形外科学教室
ページ範囲:P.121 - P.121
ロコモティブシンドローム(以下,ロコモ)は,現在のような超高齢社会における運動器の重要性を予見し,2007年に日本整形外科学会が提唱した概念です.その後,さまざまな知見が積み重ねられ,2013年に立ち上がりテスト,2ステップテスト,ロコモ25質問票からなるロコモ度テストが提唱され,その後2015年にそれぞれのテストの臨床判断値が定められ,ロコモの定量的かつ科学的な評価が行えるようになりました.当初,ロコモ度は2までの設定でしたが,2020年にロコモ度3が策定され,手術などの整形外科的介入の効果の評価,ロコモとフレイルや運動器不安定症との関係の整理などが可能となりました.
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