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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科57巻2号

2022年02月発行

文献概要

特集 ロコモティブシンドローム臨床判断値に基づいた整形外科診療

新臨床判断値ロコモ度3の策定の背景と意義

著者: 大江隆史1

所属機関: 1NTT東日本関東病院

ページ範囲:P.129 - P.132

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この論説ではロコモティブシンドロームの評価方法であるロコモ度テストの意味と2020年9月に発表された新判断基準ロコモ度3について述べる.「ロコモ度3」はロコモが進行し,社会参加に支障を来した状態である.その臨床判断値は,立ち上がりテストで両脚30cmができない,2ステップテストが0.9未満,ロコモ25が24点以上,のいずれか1つを満たすものである.

参考文献

1) 中村耕三.超高齢社会とロコモティブシンドローム.日整会誌2008;82(1):1-2.
2) 村永信吾.立ち上がり動作を用いた下肢筋力評価とその臨床応用.昭和医会誌2001;61(3):362-7.
3) 村永信吾,平野清孝.2ステップテストを用いた簡便な歩行能力推定法の開発.昭和医会誌2003;63(3):301-8.
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6) 日本整形外科学会・日本運動器科学会(監),ロコモティブシンドローム診療ガイド策定委員会(編).ロコモティブシンドローム診療ガイド2021.第3章ロコモの評価〔CQ〕ロコモの判定法は? 東京:文光堂;2021.p.31.
7) ロコモチャレンジ!推進協議会.日本整形外科学会ロコモパンフレット2020年度版.https://locomo-joa.jp/locomo/(2021年10月15日アクセス)
8) 岩谷 力,赤居正美,土井徳秀.ロコモは鵺か.Bone Joint Nerve 2014;4(3):393-401.
9) 鈴木隆雄.フレイルの臨床的・社会的意義を考える.日老医誌2015;52:329-35.
10) 村永信吾.立ち上がりテスト・2ステップテストとバランス能力,歩行速度との関連.Clinician 2020;67(683):812-21.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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