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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科57巻2号

2022年02月発行

文献概要

論述

大腿骨内側上顆に血流シグナルを認める変形性膝関節症の特徴とその経過

著者: 岩崎翼1 川端聡2 岩崎敬3

所属機関: 1まつだ整形外科クリニックリハビリテーション科 2まつだ整形外科クリニック放射線科 3順天堂大学医学部附属浦安病院放射線科

ページ範囲:P.177 - P.181

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背景:大腿骨顆部特発性骨壊死症(ON)は内側上顆骨皮質部に血流シグナルを呈する.変形性膝関節症(OA)においても血流シグナルを有する症例を稀に経験する.本研究ではその特徴と経過について検討した.対象と方法:対象者を4群に分類し,初回・3カ月時の理学所見・臨床スコアを調査・比較した.結果:血流シグナルを有するOAはONと比較し,初回の臨床スコアが高値,3カ月の血流速度が低値であった.介入前後比較では他の対象群と異なり,調査項目に有意差を認めなかった.まとめ:血流シグナルの有無はOAの治療成績に影響し得る.

参考文献

1) 岩崎 翼,川端 聡,金子貴俊・他.変形性膝関節症患者における内側上膝動脈の血流速度測定の有用性.臨整外2020;55(9):1089-93.
2) 岩崎 翼,三澤由子.当院で使用しているホームエクササイズ資料の有用性について.日予防医会誌2021;15(2):30-5.
3) 岩崎 翼,井上 彰,金子貴俊・他.初期大腿骨顆部特発性骨壊死症における超音波診断の有用性.臨整外2018;53(9):827-30.
4) Angst F, Benz T, Lehmann S, et al. Multidimensional minimal clinically important differences in knee osteoarthritis after comprehensive rehabilitation:a prospective evaluation from the Bad Zurzach Osteoarthritis Study. RMD Open 2018;4(2):e000685.
5) 古賀良生.変形性膝関節症 病態と保存療法.東京:南江堂;2008.p.31.
6) Trăilescu MD, Pavel AI, Popescu CD, et al. The applicability and efficiency of the ultrasound examination in the evaluation of bone healing process in children. J Pediatrului 2020;23(89-90):1-6.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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