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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科57巻4号

2022年04月発行

文献概要

臨床経験

肩手術中のSPIDER Limb Positionerのグリップ形状と術後手指症状の関係(前向き研究)

著者: 新宮恵12 大石隆太34 宇野智洋4 結城一声4 村成幸35

所属機関: 1吉岡病院看護部 2山形大学大学院医学系研究科看護学専攻 3吉岡病院整形外科 4山形大学整形外科 5山形県立保健医療大学

ページ範囲:P.439 - P.443

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背景:SPIDERのグリップ(グリップ)の新品と再滅菌による形状の違いが,術後の手指症状発症に影響を及ぼしていると考え検討した.対象と方法:再滅菌により細くなったグリップを使用した再滅菌群24例と新品を使用した新品群23例を前向きに手指症状について調査した.結果:術直後は28例(59.6%)に手指症状がみられ,腫脹自覚症例は術後3〜4日目で中指より手掌で厚くなっていた.再滅菌群,新品群両群で手指の自覚症状,手指の浮腫の計測値に差はなかった.まとめ:グリップ再滅菌使用による,術直後の手指症状発症への影響はみられなかった.

参考文献

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11) Marecek GS, Saltzman MD. Complications in shoulder arthroscopy. Orthopedics 2010;33(7):492-7.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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