文献詳細
増大号特集 もう悩まない こどもと思春期の整形外科診療
3章 学校運動器検診からの二次検診
文献概要
Point!
●学校運動器検診の源は,1898(明治31)年に学校医制度が設けられたところに始まる.
●学校検診における運動器検診の法的基盤は1958(昭和33)年に当時の文部省から発令された学校保健安全法である.
●現代のこどもは,身体の二極化現象を来しており,身体活動・運動・スポーツの不足による体力・運動能力の低下減少とその反対であるスポーツ過多によるスポーツ障害が同時に起こっているとみなされる.この二極化したこどもの健康問題を早期発見し,予防に結びつけるために実効を伴う国家的な仕組みとして成立したのが,学校運動器検診である.
●2016(平成28)年4月1日から施行されている学校運動器検診が法制化されたのは,「運動器の10年」日本委員会の啓発運動に関わった多くの整形外科医の努力に負うところが大きい.
●学校運動器検診の源は,1898(明治31)年に学校医制度が設けられたところに始まる.
●学校検診における運動器検診の法的基盤は1958(昭和33)年に当時の文部省から発令された学校保健安全法である.
●現代のこどもは,身体の二極化現象を来しており,身体活動・運動・スポーツの不足による体力・運動能力の低下減少とその反対であるスポーツ過多によるスポーツ障害が同時に起こっているとみなされる.この二極化したこどもの健康問題を早期発見し,予防に結びつけるために実効を伴う国家的な仕組みとして成立したのが,学校運動器検診である.
●2016(平成28)年4月1日から施行されている学校運動器検診が法制化されたのは,「運動器の10年」日本委員会の啓発運動に関わった多くの整形外科医の努力に負うところが大きい.
参考文献
1) 運動器の10年 世界運動キャンペーンウェブサイト.http://bjdcampaign.info/(2022年1月28日アクセス)
2) 武藤芳照.学校における運動器検診について.学校保健2009;277:8.
3) 運動器の10年日本委員会.学校における運動器検診体制の整備・充実モデル事業報告書 平成19(2007)年度:第3報.2008.
4) 運動器の10年日本委員会.学校における運動器検診体制の整備・充実モデル事業報告書 平成22(2010)年度:第5報.2010.
5) 内尾祐司.運動器検診の概要から評価・判定・事後措置.整形外科2019;70(6):502-7.
6) 福田 潤.学校における健康診断の歴史と,運動器検診の意義.臨床スポーツ医学2009;26(2):125-32.
7) 公益財団法人日本学校保健会.学校保健の歴史(3).https://www.gakkohoken.jp/column/archives/69(2022年2月16日アクセス)
8) 福田 潤.学校検診の歴史から見た運動器検診の必要性.日臨整会報2009;3(1):211-214.
9) 文部科学省.健康教育(学校保健・学校給食).https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/kokusai/002/shinryo/020801ei.htm(2022年1月28日アクセス)
10) 学校保健安全法.https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=333AC0000000056(2022年1月28日アクセス)
11) 学校保健安全法施行規則.https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=333M50000080018(2022年1月28日アクセス)
12) 公益財団法人運動器の健康・日本協会.http://www.bjd-jp.org/(2022年1月28日アクセス)
13) 栃木県教育委員会.学校と学校医のための栃木県学校保健マニュアル.平成29年2月.
14) 井樋栄二,吉川秀樹,津村 弘・他.標準整形外科学.第14版.東京:医学書院;2020.p.448.
15) 井樋栄二,吉川秀樹,津村 弘・他.標準整形外科学.第14版.東京:医学書院;2020.p.888.
16) 井樋栄二,吉川秀樹,津村 弘・他.標準整形外科学.第14版.東京:医学書院;2020.p.615.
17) 井樋栄二,吉川秀樹,津村 弘・他.標準整形外科学.第14版.東京:医学書院;2020.p.659.
掲載誌情報