icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科57巻5号

2022年05月発行

増大号特集 もう悩まない こどもと思春期の整形外科診療

6章 外傷

下肢外傷

著者: 金城健1

所属機関: 1沖縄県立南部医療センター・こども医療センター小児整形外科

ページ範囲:P.674 - P.680

文献概要

Point!

●歩行開始してまもない乳幼児期には,転倒しただけで容易に下肢不全骨折を起こしやすいことを知っていると見逃さない.

●小児期に膝関節腫脹や膝関節可動域制限が明らかな場合ははっきりとした外傷機転がなくても円盤状半月板損傷の除外が必要で,外傷以外にも股関節疾患や若年性特発性関節炎の鑑別が必要になる.

●骨盤裂離骨折で上前腸骨棘裂離骨折や脛骨粗面裂離骨折は年齢や受傷機転(走行中,ジャンプなどのスポーツ中)や身体所見,画像と合わせて診断は比較的容易である.しかし下前腸骨棘裂離骨折と坐骨結節裂離骨折は単純X線では診断が難しいことがあるので,注意が必要である.

参考文献

1) Pennock A, et al. Toddler's fracture, tibia and fibula. Wenger D, Pring ME, Pennock AT, et al. Rang's Children's Fractures. 4th ed. Philadelphia:Wolters Kluwer;2017. p.249-63.
2) Jordan MR. Lateral meniscal variants:evaluation and treatment. J Am Acad Orthop Surg 1996;4(4):191-200.
3) Restrepo R, Weisberg MD, Pevsner R, et al. Discoid meniscus in the pediatric population:emphasis on MR imaging signs of instability. Magn Reson Imaging Clin N Am 2019;27(2):323-39.
4) 高橋靖博,関 展寿,岡本憲人・他.当院における学齢期の円板状半月板治療の実態調査.東北膝関節研会誌2020;29:35-9.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら